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【2009年8月】「ヒートアイランド」定点観測 [環境]

~ビオトープにみるヒートアイランド現象(1)~

△住まいの近くのビオトープの復旧作業を行うので顔をだしてほしいという縁から2009年5月からビオトープ「東雲2丁目公園PES」の管理担当を引き受けることになった。毎日、水補給をすることになった。途中から「ヒートアイランド現象」に気がつき、7月中旬から水位を記録することにした。

△実測によると、7月17日から8月16日までの盛夏時の「ヒートアイランド現象」は平均マイナス45mmであることが分かった。ビオトープ18㎡の毎日の「蒸水量」は約800ℓと判明。2ℓペットボトルに換算すると400本に相当する。

△下記は【8月度】の実測の記録である。「水位」は「オーバーフローライン/OFL」と表示。単位は「-mm」である。天気等は気象庁発表による。「蒸発」は単に「温度」の高低だけでなく、「湿度」との関係が重要らしい。一般的には「湿度」が高いと「蒸発」が押さえられると考えそうだが、「逆」ということらしい。友人によると、毛細現象と同じように「湿度」に吸い上げられるので「蒸発」が多くなるとのこと。詳細を専門家に聞いてみたい。

△08月1日の実測時間は13:30で通常の9:30から4時間ほど遅れている。観測によると「3時間」でおおよそ「-5mm」の減量となる。9:30に時間を合わせると-50mmは-45mmほどに修正される。

《気温と湿度》[最高]は15時まで、[最低]は前日21時から9時まで。天気・湿度は15時現在。(気象庁)

■「ヒートアイランド」定点観測【2009年8月】

08月(曜) 時間 水位 最高/最低 湿度 天気
01日(土) 13:30 50 29.0/21.6 60 晴
02日(日) 10:00 40 26.3/22.6 75 曇
03日(月) 09:30 30 29.9/23.3 61 曇
04日(火) 09:30 00 29.6/23.2 72 曇
05日(水) 09:30 45 30.0/24.9 66 曇
06日(木) 09:30 35 30.5/25.8 71 曇
07日(金) 09:00 25 33.2/26.4 63 曇
08日(土) 11:00 20 30.4/25.3 63 曇
09日(日) 11:00 35 32.1/25.1 68 曇
10日(月) 09:30 00 28.6/25.0 78 曇(雨)
11日(火) 09:30 00 29.1/25.9 68 曇(雨)
12日(水) 09:30 50 30.6/24.0 61 晴
13日(木) 09:30 40 31.5/24.4 69 晴
14日(金) 09:20 40 30.5/28.4 60 曇
15日(土) 09:45 40 31.7/24.6 43 快晴 
16日(日) 09:30 40 33.2/23.7 30 晴
17日(月) 09:30 40 30.8/23.6 53 晴
18日(火) 09:30 45 30.1/23.9 55 曇
19日(水) 09:30 50 31.3/25.0 48 曇
20日(木) 09:20 45 31.6/25.3 46 晴
21日(金) 11:50 50 32.5/26.1 58 晴
22日(土) 09:10 40 31.6/27.1 59 晴
23日(日) 09:30 45 30.7/24.1 55 にわか雨(晴)
24日(月) 09:20 40 30.2/24.2 57 にわか雨(晴)
25日(火) 09:20 40 27.7/22.9 44 曇
26日(水) 09:30 35 27.6/22.5 44 曇
27日(木) 09:30 35 29.6/21.1 51 晴
28日(金) 09:30 40 31.4/23.8 51 晴
29日(土) 09:40 40 32.3/25.1 54 晴
30日(日) 10:30 25 27.1/24.1 74 にわか雨(曇)
31日(月) 09:30 00 20.1/18.4 88 にわか雨(台風)

8月平均  - 39.3 30.0/24.2 59.5 **

**快晴1日(3.2),晴14日(45.2),曇13日(41.9),雨3(9.7)
(  )はパーセント%

観測地点:江東区東雲二丁目公園PES

注1.「水位」単位はマイナス「mm」。
注2.「天気・湿度」は気象庁発表データによる。
注3.[00*]印は誰かがすでに開栓し「満水」。[00]印は雨の為観測せず。
   現地天候と気象庁データと一致しないときがある。
☆「ポイ捨てゴミ」定点観測アドレス
http://www.aqua-planet.net
☆ビオトープ《東雲二丁目公園PES》
http://biotope-koto.blogspot.com

ビオトープ《東雲2丁目公園PES》ブログご案内


「ヒートアイランド」定点観測としてのビオトープ [環境]

~ヒートアイランド:ビオトープ1日2ℓペットボトル400本が蒸発~

◇江東区ポケット・エコスペース(PES)と名付けられた「ビオトープ」が住まい敷地内の公園にあった。5年余も同敷地内に住んでいてその存在を知らなかったことはいくつかの環境講座を受講してきたものとして恥ずかしい限りである。5月30日付復旧作業をきっかけに管理担当者を引き受けることになった。

◇「ビオトープ」(Biotope)はビオbio=生き物)とトープtope=空間)を組み合わせた「生き物の生息空間」という意味でドイツで始まった環境対策である。江東区でも環境政策として1992年より「ポケット・エコスペース」(Pocket Eco Space(PES))と名付けられてビオトープの整備が進められてきた。現在、公園や学校を中心に39カ所ある。敷地内の《東雲(しののめ)二丁目公園PES》はその一つである。公園とPESは住まいの都営32階と隣の公社36階の高層ツインタワー建設とともに1997年9月に同時設置されたものである。

◇江東区では、1996年よりビオトープ管理の人材を育成する「ネイチャーリーダー講座」を開講し、1998年にビオトープを管理する団体として「江東区エコスペースボランティア」が誕生させた。2005年に「こうとうビオトープネットワーク」として新たにスタートしエコスペースの管理作業が行われている。

◇管理作業は月1回位の草刈りと週1回位の水補給と簡単に考えていたが、意に反して水が1日で引いてしまうことが判明。結局、毎朝、蛇口を開閉するために足を運ぶことになった。水漏れの原因は初め旧排水溝からの漏れか、底敷ゴムに空いているのではないかと考えていたが、恥ずかしながら「水は水蒸気となって上昇し、雨となって下降する」という自然の摂理に気がつくのに一ヶ月近くかかった。しかも、《水は地球と人間を循環する》はこのサイトのテーマである。

◇水は一日どのくらい蒸発するのか、毎日水位を測ってみた。オバーフローレベル(OFL)からの水位を記録した。7月17日から8月15日までの一ヶ月間の観測の結果、晴天の日:OFL-45mm、曇天の日:OFL-40mmであることがおおよそ分かった。

◇東雲二丁目公園PESの大きさはOFL水位位置で幅3m、長7.5mである。周囲が丸くなっているので、面積は約18㎡となる。これに高さの値、晴れの日のOFL-45mmを掛け合わせると、810,000CC,リットル単位で810ℓになる。2ℓペットボトルに換算すると、約400本になる。東雲地域は30階以上の高層ビルが7棟も立ち並ぶ『ヒートアイランド』地帯、特に蒸発力が高いかもしれない。

◇今回の経験から、水位による測定方法は温暖化観測の尺度として温度℃測定より簡単であり、世界中どこでも手軽に測定できる。また、ビオトープは「ヒートアイランド」定点観測として絶好の場所かもしれないと思った。定点観測として継続することにより季節による変動が数値で見ることができる。3年間行ってきている「ポイ捨てゴミ」定点観測と合わせて継続してゆきたい。環境活動には「隗より始めよ」という昔の中国の故事が似合う。

☆「隗(かい)より始めよ」…①事をなすには、まず言い出した人自身が当たるのが最も上策、または②手近な所から始めよ、という意味。 (古代中国、燕(エン)の人、郭隗(カクカイ)の故事)


 


コミュニティ・ガーデンをつくる。 [花壇]

■公園や公共の施設・建物の敷地内には花の咲く草木は少なく、ほとんどが緑の草木で造園されている場合が多い。花に比べて緑の草木のほうが手間や費用が少なくてすみ、メンテナンスや管理がし易いからであろう。昨年前半、江東区主催の「駅前花壇を作ろう」のボランテイア講座を受講した。「ボランテイアとは何か」からはじまり、花壇の設計から実習までの半年間の講座である。

■講座修了後も実習の場であった「清澄白河駅前」の「花壇の会」メンバーとして参加。会は江東区に届けがされ、公認のボランテイアチームである。毎月第一土曜日(午前中)がボランテイアの日に当てられた。3月4日は春の花壇の植え替えが行われた。ボランテイア・メンバーにはアドバイザーとして講座担当の職員、ボランテイア講師、造園講師も参加して頂いているので安心であるが、「春の花壇」の設計はボランテイアのデザインで作られた。

■私も住まいマンション敷地内に小さな花壇の植え替えを日曜日(3月5日)行った。作業のため靴を履き替えをしたのはいいが、マンションの廊下を泥で汚してしまった。靴は現場で履き替える必要があることが分かった。今日は花の追加もあったので靴を持参した。家からバケツに水を汲んでいくので、バケツにジョウロでは不便なので水を入れたまま使える少し大きめのジョウロを購入した。


江東区ボランティア講座を受講する。 [環境]

■平成16年1月中央区から江東区へ転居した。満2年を迎えた。江東区は市民のためのスポーツとカルチャー・メニューづくりに熱心だ。プログラムも多種多様で豊富だ。広報誌もデザインやレイアウトの上でシンプルで分かりやく参加してみようかと思わせる。最初、ボイス・トレーニング講座が目に付いた。本格的な講座だ。すぐ応募したが、定員オーバーで受講できなかった。次にボランテイア講座「花壇を作る」に応募した。野外実習も含めて半年間講座に通った。終了後も継続して清澄白河公園前の花壇づくりに参加している。昨年後半は「環境講座」に参加し、修了の証に「エコリーダー認定証」を受領した。水専門のインタープリター活動をライフワークすることを宣言した。《環境と健康に関わる水についての情報と知識を共有する》ブログ・コミュニテイーを展開することにした。


東京湾はゴミで埋まってしまう。 [環境]

2006年2月25日(土)
■江東区主催の「環境学習見学会「若洲風力発電施設と中央防波堤埋立処分場」に参加。東京
都の「最終処分場」を見学した。かつての13号地、今のフジテレビのある「お台場」、14号地いわゆる「夢の島」に続く15号地の江東・若州の三つの地域は皆、日本の高度成長が作り出したゴミによって作られた埋立地の生まれ変わりである。それら三地域の延長先の一角が東京湾最後の埋立地、正確には「中央防波堤内側埋立地・外側埋立地」である。埋立地はその枠を整える「護岸工事」が先に行われるが、「内側埋立地」は当然すでに埋め立てが済んである。「外側埋立地」はAブロック~Fブロックに区分されているが、Aブロック(平成10年12月開始~平成14年5月終了)は養生中である。現在、Bブロックが処分場になっている。Fブロックまではあと30年~40年で使い切ってしまうという。東京23区唯一の廃棄物の最終処分場を出来るだけ長く使うために、さまざまな施策が行われている。
■今回の見学会もその一環のプログラムである。消費者としての市民にゴミ環境の現状をしてもらうためのものである。普段は一般の人や車は入れない。バスに乗って処分場の先端まで行った。右手には羽田空港がある。向かえは千葉県である。県境を示す施設が目の前に見える。ここが限りある貴重な処分場であることが分かる。中間処理された廃棄物がコンテナ車やダンプ車でどんどん運ばれてくる。それをブルドーザーで整地される。私は思わず、“東京湾がゴミで埋め立てられてしまう”と声を出してしまった。
■東京23区のゴミ量は大量生産・大量消費の高度経済成長と伴って昭和60年頃から急増し、平成元年度には490万トンと過去最高に達した。その後、ごみは減少を続け、平成14年度には350万トン、15年度には349万トンになった。しかし、限りある処分場は、ゴミの減量化以外に対策はない。資源ゴミの分別・売却、不燃・粗大ゴミの破砕、そして焼却の中間処理が求められている。東京都は地方の処理施設に比べて「焼却による処理施設」が遅れたという。東京湾埋立地に頼りすぎたのではないだろうか。高度の焼却施設と医療器等の危険物の処理施設も合わせて敷地内で建設が進んでいた。しかし、施設建設も含めてゴミ収集と処理のプロセスを見ていると、「ゴミ処理には金がかかっている」と実感した。
■バスに乗ったまま、作業をしている施設内を見学した。シャワー付きながら粉塵の中、マスクをしないで作業している人もいた。ISO14001取得というものの健康面は大丈夫だろうか。処分場、埋立地から発生する《浸出水》の問題は目に見える「調整池」と「排水処理場」の上では安全に思えるが、目に見えない地下浸透水の海への流出は大丈夫だろうか。
■厚生労働省の2月21日、2005年人口は政府推計より2年早まるとの予測を発表していたが、2005年の実績値でも減少(4361人)したという。ゴミ問題の唯一の解決方法は『人口減少』かもしれない。


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